西原理恵子in熊本

「まち・地域の未来in熊本」というイベントのトリを西原理恵子が飾ると言うので、片道3時間かけて熊本まで行ってきた。
この時期に何をやってんだかと自分でも突っ込まずにはいられないんだけど、行って良かった。

以下はそのレポート。
ちょっと長め。



会場前で西原ファンというオーラーをだしている熊本かぁちゃん様と遥々広島からお越しのｊ様と知り合い、最前列の席を陣取る。
2時半から開始の本日の講演会、西原先生が登場したのは4時半を回った頃だった。
終了予定時間は5時。もしや、30分やそこらで終わらせてしまうつもりなのか？!
西原先生より前に登場された方の講演も、有意義だったかもしれない。
しかし、片道3時間以上かけて駆けつけたファンの身としては、一刻も早く西原先生を出せ、出しやがれと心の中で悪態をつかずにはいられなかった。
笑み筋体操もいいかもしれないが、もっといいのは西原漫画なんじゃー！と密かに叫ぶ始末である(バカ＞自分）。
そこに西原先生、毎日新聞の編集氏に続いてにこやかに登場。一気に場の雰囲気が華やぐ。
場内全体に目を配った後、先生静かに着席。
最前列で歓声（というか奇声？）をあげるファン（私のこと）にもやさしい目をむけてくださる西原先生であった。ありがたや～。

地元の漫画学院の生徒との画力対決の前に、司会者付の簡単なトーク。
漫画やHP等を通じて何となく知っていることだけど、西原先生本人から発せられる言葉は重みが違う。
私を含め会場にいた多くの西原ファンが、うんうんと頷きながらその言葉に聞き入る。
「背脂ラーメンを食べた」と、ファンの心をくすぐるのも忘れない西原先生は粋だ！
延々とそのお言葉を聞いていたかったのだが、本日のメインは画力対決とやらである。
司会者は無常にも早々に話を打ち切り、画力対決へと突入した。

西原先生と学院生2名が１～２分程度の時間で各お題を描く勝負である。
お題は全部で３つ。お題を出したのは毎日新聞編集氏。
カンニングしようとした西原先生にも出題内容はもらさなかったとのこと。正真正銘のガチンコ勝負らしい。
「ばってん荒川」「そのまんま東」「熊本といえば・・・」というお題を見事に書ききる西原先生。
いつも通り（？）の素晴らしさで、観客を魅了しまくりである。
一方相手は上手な卵ではあるかもしれないが素人さんだ。西原先生に1歩も2歩も及ばないのは仕方ない。
西原先生は勿論、対戦相手の学生さん、編集氏、そしてその場に居合わせた観客がそれぞれの絵にコメントを述べ（なんとファン代表として私もお粗末なコメントを発してしまった・・・どうしてもっと気の利いたことを言えなかったのか・・・反省）、和やかに画力対決は終了した。
ちなみに、西原先生が描いた絵は毎日新聞に掲載予定とのことである。

対決後は再び司会者を挟んでのトークショー。
が、既に時間は5時を回っていた。だからかどうなのかは不明だが、早々にトークは終わってしまう。残念無念。
さて、公式HP鳥頭の城にもあったが、今回のトークショーではサインは無理っぽいとのことであった。
しかし、何とか西原ファンであることをアピールしたかったので、自宅から西原本を仕込んでいって、最前列で膝に乗せてるという姑息なことをしていた。
熊本のかぁちゃん様も似たようなことをお考えになっていた。それで最前列で二人して膝に西原本を乗せていた訳だ。
しかも、私も熊本のかぁちゃん様も先生に差し入れるための焼酎を持参であった。
画力対決の合間に、目の前2メートルくらいのところにいらっしゃった西原先生に、足元に置いた焼酎をさして「これを先生に」と口述すると、笑顔を返してくれるじゃありませんか。
トーク終了後、無理矢理先生に渡すことに成功。
それだけではなく、西原先生、飛行機に乗るまで時間がないというのに、後でサインをするねとジェスチャーつきでお返事まで下さる。感激！
図々しいファンと化した私は、図々しくはない熊本のかぁちゃん様、その場で知り合ったお広島からいらっしゃった嬢さんと連れ立ち、会場の係員さんに無理矢理話をつけ、飛行場へと急がねばならない西原先生の控え室にまんまと潜入し、バッチリしっかりサインを頂き、握手してもらい、挙句一緒に写真まで撮っていただいたのであった。
更には西原先生をエレベータまでお見送り。
エレベータの前で「この先はついていきません、ご安心を」と言ったにもかかわらず、ホテルの下で西原先生が乗車したタクシーを発見するやいなや、タクシーが角を曲がるまで手を振るという、おっかけまでしてしまったのであった。