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小人堂の気まぐれな覚え書 (画像はクリックすると大きくなります)
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■2004/05/30 (日) OSK

OSKとは宝塚と並ぶ女性だけの歌劇団である。
これまで親会社の保護のもと、採算度外視で上演していたが、不況により昨年解散に追い込まれた。
歌劇を上演するのにはとんでもなくお金がかかるのだ。
現在は歌劇団員が「存続の会」として懸命に活動中であるらしい。
らしいとしか書けないのは、私がOSKを見たことがないからだ。
以前から関心はあったものの、地理的、時間的、金銭的条件がことごとく合わず、結局一度としてみることがなかった。
だから、イマイチ事情に疎いのである。

2年前から夜中起きていることが多くなって以来、深夜はNNNニュースをつけっぱなしにしていることが多い。
今日も特に意識をする訳ではなく、NNNドキュメントを何気なく見るともなしに見ていた。

画面の、特別な化粧をした人が、視界に飛び込んでくる。
これはもしや、噂のOSKなのか?!
どうやら、不況により親会社から支援を打ち切られた後、「存続の会」として地道に活動を続けいているOSKの皆様のドキュメントのようであった。

劇団員のなれない活動風景は胸に込み上げてくるものがあった。
スポンサーまわりも、確かに見目の麗しい人と、責任者がセットになっていくほうが良いに決まっているが、やっぱりスターさんがやることじゃないわ。
スターさんが、企業にスポンサー依頼に行くのに頭を下げるだけで不憫なのに、事務所らしきところで会報誌を作るために地味な作業をされているのには、不憫を通り越して、涙が出てくる。
「横浜の母が泣くわ」とおっしゃっていたが、ファンの皆様も泣かれているに違いない。
そのスターさんが、初日の舞台の挨拶で流された涙をみて、余計にくる物があった。

舞台を一度も観たことがない私が言うのはおこがましいが、彼女達がお稽古と舞台と、そのための仕事だけに専念できる日が早く来るように願わずにいられない。
ドキュメントを見て、闇雲に応援したくなったのであった。

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